電子カルテで使える医療辞書の作成


電子カルテを使う上で、患者様が持ってきたお薬をワープロで記載する時に誤変換にとても困ったことがあるのではないでしょうか。

 アイトロール が 愛トロール
 ボルタレン が ボルタ連

などなど、数え始めたらきりがありません。
こんな時、お薬の名前の頭三文字を入れたらすかっと変換されたらかっこよくありませんか?
そんな爽快な変換用の辞書を作ってみました。平成28年12月時点での保険で使用可能なお薬が頭三文字の入力で変換可能です。IME用の辞書になっていますので、是非お試しください。

この辞書を使えば

 ぼるた → 変換 で

  ボルタレンローション1%
  ボルタレンSRカプセル37.5mg
  ボルタレン錠25mg
  ボルタレンゲル1%
  ボルタレンテープ15mg 7cm×10cm
  ボルタレンテープ30mg 10cm×14cm
  ボルタレンサポ12.5mg
  ボルタレンサポ25mg
  ボルタレンサポ50mg

これらの薬剤が変換候補として表示されます。
3文字入力のメリットは、長いお薬の名前を入れる必要がないこと。通常の辞書ですと、途中一文字でも間違えれば正しく変換されませんからね。

なお、次のお薬の名前の前に社名などがあるものは、社名を除いています。ほとんどは漢方、生薬です。

JPS、ウチダの、ツムラの生薬、ツムラ、トチモトの、マツウラの、小島、高砂、花扇、〔東洋〕、「エビス」、「山善」、「純生」、オースギ、クラシエ、コタロー、ジュンコウ、ツルイの、テイコク、テルモ、ナカジマ、ホリエ、マツウラ、紀伊国屋

また、アルファベットは日本語のよみ(D:でぃー、Y:わい)、数字などは省いて(0.1W/V%ハイジール水 は はいじ)入力します。

 

MS-IME用医療辞書(テキスト形式)

MS-IMEの辞書ツールで取り込めるテキスト形式の辞書データです。
MS-IMEのユーザ辞書に登録してください。
ユーザ辞書への登録方法は、こちらのマイクロソフトのページを参照してください。
事前に既存の辞書登録をエクスポートしておいてください。(登録に失敗しても責任を負えませんので)

 

薬剤(内服、外用、注射、処置等)の辞書データ

平成28年12月時点の薬剤の登録ができます。

まずはユーザ辞書に登録する前に、Excelなどでダウンロードしたファイルを確認することをお勧めします。
(右クリックで「名前をつけてリンク先を保存」にするとファイルで保存できます)



 

 

ところで最近、あるお客様のサポートをしているときに、ATOK+医療辞書を試してみたのですが、これが秀逸で「もう自分で工夫するよりも買った方が早い」とも思うくらいに。

詳しくは、医療辞書のリンクをクリックして機能をみていただけばわかるのですが
 ● 頭数文字入れて検索できる
 ● ゾロの検索もできる
 ● 患者が持ってきたなんだかわからない薬も記号を入力すれば検索できる
などなど、便利機能が満載でした。(ICD10で病名が検索できたりするのですが、そもそもICD10の方がわからないのでは?)

そんなわけで、使いこなすととっても便利なATOK+医療辞書で電子カルテのキーボード入力をスピードアップしてみてはいかがでしょうか!


ところで、ほとんどの電子カルテの初期状態では「MS-IME」を利用されていることと思います。またこれが先生のクレームの元なんです。たとえば、こんな誤変換

 「はいに」  →  「歯胃に」
 「せきが」  →  「席が」

こんな状態では患者様に見せる電子カルテとして恥ずかしくて。このあたりはどうもMS-IMEの変換アルゴリズムに問題があるらしくてシステムやさんに言わせれば「しょうがない」問題。解決するには辞書をどうこうしたところで直りません。
こんな時はいっそ、MS-IMEに見切りをつけて、ATOKを自腹でも良いので導入することがおすすめです。

もちろん、電子カルテによっては「相性の問題」なんていうものがあり、ATOKを導入したところ動きがおかしくなってしまうこともなくはない話です。できれば、導入してもらった会社に一言相談してみると良いと思います。

そうそう、ATOKを導入した方から、「突然MS-IMEに切り替わってしまうのだけど何とかならないか」と言われたことがあります。そんなときは、こちらのページを参考にしてみてください。勝手に切り替わることが無くなります。

では、日本語変換のためのソフトは「MS-IMEとATOKしかないのか」というとそうでもありません。実は結構いろいろな会社から販売されていて富士通からはJapanistという日本語入力ソフトが販売されていますし、Google 日本語入力という無料のソフトもあります。特にJapanistは手書き入力が結構認識率が高かったりで、ペンタブレットとともにご使用される場合にはよいかもしれません。


とはいえ、これも「相性問題」が避けて通れません。つまり、普通のワープロであれば複数のWindowを行ったり来たりすることは少ないのですが、電子カルテでは 症状・経過をワープロ入力し、処置・処方 をコード入力し、患者様を受け付け画面から選択し、、、、なんていう複合的な作業が必要ですね。こんなときに、「日本語変換のモードがうまく変化してくれるかどうか」、「アクティブなWindowに入力された文字が反映されるか」といった部分がすべてうまくゆくとは限りませんので。