オンライン資格確認義務化 2023年4月までに設置は・・・無理です
オンライン資格確認が2023年4月から導入が原則義務付けられることになったのは皆さんすでにご存知のことと思います。実際問題として、導入の取り組みが始まって1年近く経ちますが、感覚では半分に到底及ばないのが現状です。この記事記載時点であと8ヶ月しか無い中で、全くもって設置の人足が足りず、間に合うとは到底思えません。
以前から記載していることですが、オンライン資格確認端末の導入はとても煩雑な作業を伴い、一筋縄には行きません。ただ設置すればよいというわけではなく、導入先施設のネットワーク環境に合わせた個々の対応が必須であり、容易ではないのです。
本気で推進するのであれば、オンライン資格確認端末を1台の装置に仕立て、LTEで接続して、医師資格証(HPKIカード)のような「医院カード」を発行し、これを挿せば動作するくらいのものにしあげてほしい。量産効果もある程度見込めるので、診療所10万件に同一仕様の装置を配ることはできないのでしょうか。病院などは複数台構成などの課題もあるので既存のWindows端末にならざるをえないかもしれませんが。(連携はこの装置をUSB接続してフォルダへの要求ファイル書き出し、読み込みで済めば煩雑なネットワーク設定(ルータ経由のフォルダ共有)も不要ですね)
あるメーカでは、レセコンへの同居を売りにしているところもあり、追加の装置やネットワーク構成の変更が最低限に抑えられる、だとしてもメーカやベンダがオンライン資格確認の障害、メンテナンスに追加の工数をかけなければならないこと自体やはり負担がかかっているのは間違い無いでしょう。
ベンダ任せの、かつベンダが儲からないオンライン資格確認の導入が少しでも改善されることを期待します。
追記:義務化となってから導入を求める声も増え、これに応えるよう日々導入を進めていますが、未導入施設数に対する導入可能台数の計算が全く合いません。期限を延ばす発表をすれば導入テンポがにぶる可能性があるのはわかるのですが、コロナに絡むレセコン機能見直しに伴うドタバタがあるなかで、オンライン資格確認の導入は厳しいなと。ベンダーの担当者に補助金の支給をしていただければもっと頑張るのですが。ただ忙しいだけで、個人的にはメリットが無いです。