結局オンライン資格確認は回線次第

2021年4月11日

回線の選択は2択

オンライン資格確認で使用する回線は、主にNTTが提供する「IP-VPN(IPv6)」と、その他回線業者が提供する「IPSec+IKE(IPv4)」の2択。どちらを選択するかは、施設の既存ネットワークを考慮して選択すればよいのですが、今までのネットワーク知識で容易に理解できるという意味では「IPSec+IKE」が簡単ですね。 「IPSec+IKE」 であれば、ほとんどの場合、インターネットが接続できている環境に追加でルータを設置するか、あるいはVPN接続ソフトをインストールするかのいずれかでオンライン資格確認システムへの接続が可能です。「IP-VPN」では、わかる方にはわかるのですが、ひかり電話を契約しているかいないかで接続設定の条件が変わるなど、少し戸惑う部分がある。
ただし、接続を業者に依頼してしまうのであれば、業者の判断で適切な方式を選択してもらえるので、さほど気にすることではないかもしれません。

オンライン資格確認は回線次第

インストールプログラムが入手しづらい、セットアップ手順が複雑などの問題はありますが、結局オンライン資格確認は回線さえしっかり接続できればなんとかなるのではないかと思うようになりました。入手の方法は、本ブログの別のページでヒントを機作してありますので、そちらを参照ください。セットアップ手順は、分厚い手順ではありますが、十分読み込めばまあなんとかなります。ただ、回線に至っては、サポートも苦労しているようで、接続確認ツールなるものを提供し始めていますね。
みなさんも経験お有りと思いますが、普段づかいのインターネットも繋がらなくなると何をどうして良いのか苦労されると思います。これよりもう少し複雑なオンライン資格確認はやはり回線次第で安定もするし、不安定にもなるしと言えるのではないでしょうか。

「動作するのかしないのか、セットアップは必要十分なのかは、回線がつながるまでわからない」逆を言うと、回線が確実につながっていることがわかれば、セットアップし直すことも、不足したプログラムを追加インストールすることも迷いなく行うことができそうです。

ベンダとしても回線の状況が不安要因

ベンダのオンライン資格確認導入の見積もり費用が高くなる一つの要因として、現地導入時に百発百中で動作するかどうかがわからない、環境要因が大きい、環境要因というのは回線の問題ということが言えると思います。特に、IP-VPN(フレッツ経由のIPv6接続ですね)で接続しようとすると、回線の契約の問題であるとか、現地のルータ等の問題で、やはり実際に繋いでみて初めて分かることというのがあります。(この点NTTがオンライン資格確認導入をするというのは極めて優位!)NTTの回線絡みの問い合わせは、基本的には契約者本人の了承のものすすめる必要があるため、事前にベンダが調整するという行為が難しいいのもネックになるのではないでしょうか。(これもNTTがオンライン資格確認を導入する上で優位な点ですね)

10月まではいずれの医療機関も「オンライン資格確認利用申請」を行えば、オンライン資格確認に参加することができるようですので、本番運用開始までゆるーくオンライン資格確認の導入を勧めてみたいと思います。そこで、ゆるーく使う環境を誰でも構築できるように、ベンダ以外の医療機関がもっと容易にアプリケーションを入手できる環境を整えていただきたいものです。あとセットアップも簡単にできるように一発で一括導入可能なインストーラの提供もお願いしたいです。