病院の待ち時間に思う・オンライン資格確認と電子処方箋、マイナンバーカードと口座の紐づけ

今日も会計金額は同じはずなのに

定期的に病院(診療所)に通っている方はかなり多数いらっしゃるはず。それも、高血圧や胃炎、あるいは安定している疾患で何年も同じお薬を出してもらう、正確には処方箋をいただきにだけ行くような受診目的の方はかなりの数になるはずです。私も、私自身ではないのですが身内の向精神薬のお薬を出していただくために、毎月一回、同じ病院で予約の上通っています。
そこで、いつも閉口するのは待ち時間が長いこと。診療までの待ち時間が長いのは百歩譲って仕方がないとして、診療終了後の待ち時間が長いのは本当に許しがたい気持ちでいっぱいです。恐らくですが、支払う金額は\470-で、毎回同じ。この同じ\470-をお支払いするために約1時間半待たされるのですからたまりません。

なんのために待つのか

もちろん、患者は自分だけではありませんので、順番を待つことはやむを得ないのですが、一体何のために待っているのか、常に疑問に思います。「お金を払うためでしょ」と言われればたしかにそうなのですが、お金を払うまでは処方箋を受け取ることができません。つまり、次のステップに進むことが阻まれています。兎にも角にも「会計」という処理のために多くの患者の時間が浪費されているのです。ざっと最近受信した病院でのムダ時間を計算すると、医師5人体制で1時間あたり12枠、午前中9時~12時半、待ち時間平均を私が待った半分の45分とすると150時間が無駄に費やされていたことになります。時給千円で15万円相当です。

お金を払わなくても良ければ

お金を払わなくてよければ、処方箋だけ頂いてすぐに薬局に向かうことができます。先に処方箋を渡してしまうと「お金を払わずに帰ってしまうから」ということをしばしば耳にします。それであれば、2つ方法が考えられるのではないでしょうか。一つはクレジットカード情報などの決済情報を病院に届け出ておく、もう一つはオンライン資格確認で紐づけている口座情報(現在は「公金受取口座」であり決済用ではありませんが)を使って、オンライン資格確認を使った人は窓口負担分も含めて10割をレセプト請求できるようにすればよいのではないでしょうか。

会計はとにかく手間がかかる

会計はとにかく手間がかかります。ただ3割負担、2割負担、1割負担というだけならまだしも、公費、老人、地域による扱いの差などなどが極めて複雑に絡み合っていて、煩雑この上ないです。これを正確に行うために時間がかかっているのだと理解しています。しかし、その請求業務の複雑さを引き起こす仕組みをすべてマイナンバーに紐づけておけば病院での会計業務はもっとスマートになり、患者サービスにさく時間を増やせるのではないでしょうか。
また、ここで「すべての情報をマイナンバーに紐づけるなんて個人情報の漏洩が、、、」というご指摘をされる方が出てくると思うのですが、前にも書きましたが、保険証自体個人情報の漏洩(務めている会社がわかったり、高齢者においては収入が多いなど。)、公費によっては障害や、ひとり親、被爆、被災、その他色々な情報を提示しています。マイナンバーに紐づいているほうがよっぽどブラックボックスのように思います。

電子処方箋が普及するためにも

電子処方箋が普及するためにも、電子処方箋を導入した施設は「会計待ち時間ゼロ」で窓口負担は自動引き落としの仕組みを確立してもらえれば、患者は電子処方箋導入施設を選択するでしょうし、事務スタッフの業務を軽減することができるかもしれません。誰も損をすることのないシステムの構築を誰かしてくれないでしょうか。唯一損をする人がいるとすれば、その仕組を維持するために関わっているリソースが削減されてしまうことでしょうか。